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予防接種

予防接種とは

予防接種は、特定の感染症による病気を予防するためにワクチンを接種することを指します。予防接種を受けることで、その病気の発症や症状の重症化を予防することが可能です。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは流行が始まると瞬く間に感染が拡大します。インフルエンザワクチンにより、インフルエンザウイルスによる感染や発症、または重症化を予防することができます。また周囲への感染拡大を減らす効果もあるため、小児や高齢者・基礎疾患のある方だけでなく、社会生活を行う上ではできるだけ多くの人が接種することが望ましいと言えます。ワクチンの効果は、インフルエンザの流行株や接種者の年齢、体力などによって異なります。国内のインフルエンザワクチンは、毎年の流行株に基づいてWHOが予測し、推奨しています。

インフルエンザワクチンについて

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は肺炎を引き起こす原因菌の中で最も毒性が高いとされています。肺炎球菌は肺炎だけでなく、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎、関節炎、敗血症なども引き起こす可能性があります。この菌に感染した場合、数時間のうちに症状が急速に悪化することがあり、重篤な合併症を引き起こすことがあります。肺炎球菌ワクチンを接種することで、これらの感染症を予防することができます。
一度肺炎球菌による肺炎を発症したからといって、他のタイプの肺炎球菌による感染を完全に防ぐことはできません。なぜなら、肺炎球菌には90種類以上のタイプが存在し、ワクチンに含まれる種類以外の菌による感染が起こる可能性があるからです。そのため、肺炎球菌ワクチンの接種は、一度でも接種していない場合や、適切な接種スケジュールに従っていない場合には、再び接種を検討することが重要です。

肺炎球菌ワクチンの種類

肺炎球菌ワクチンの種類は2種類あります。

ニューモバックス

ニューモバックスの対象は、これまでにワクチンを接種したことがなく、65歳以上から5年ごとの節目の年齢になる方が対象です。つまり、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方です。また、2歳以上で免疫力が低下する疾患を有する方も対象です。ただし、公費接種は1回のみ対象であり、それ以降の接種は自費となります。

プレベナー13(13種類に対応)

プレベナーは、65歳以上の成人が接種対象となります。ニューモバックスに含まれない13種類の菌に対する予防効果があります。これら2つのワクチンを接種することで相乗効果を得ることができます。ただし、プレベナーの接種は自費となります。接種のスケジュールについては、担当の医師にご相談ください。

肺炎球菌ワクチンを特におすすめする人 

高齢者や喫煙者のほか、糖尿病、心疾患、肝疾患、腎不全、肺気腫、血液悪性腫瘍、脾臓摘出手術を受けた方などは、肺炎球菌感染のリスクが高いため、肺炎球菌ワクチンの接種を強くお勧めしています。
また、肺炎球菌ワクチンの通知を受けた全ての方に、ワクチン接種をお勧めしています。ワクチン接種に加えて、手洗いやうがい、口腔内の清潔維持、規則正しい生活習慣、栄養バランスの摂取なども感染予防に非常に重要です。ワクチン接種をご希望の方はお気軽に当院までお問い合わせください。

MR(麻しん・風しん混合)ワクチン

妊娠中の女性が風しんに感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症する可能性があります。この症候群には、先天性心疾患や聴覚障害、白内障、緑内障などの深刻な合併症が含まれます。風しんはワクチン接種で予防可能な感染症です。受診日現在、19歳以上の港区に住民登録がある方で、以下の条件に該当する方は、無料で風しん抗体検査を受けることができます。

  • 妊娠を希望または予定している女性
  • 妊娠を希望するまたは予定している女性の同居人
  • 風疹抗体価の低い妊婦の同居人

抗体検査の助成を受けるためには、みなと保健所発行の「抗体検査受診票」が必要です。
詳しくは港区のホームページをご確認ください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、一般的に高齢者に見られますが、最近では幅広い年齢層で発症するケースが増えています。帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症や重症化を防ぐことができます。当院では、50歳以上の方を対象に、不活化ワクチン(シングリックス)と生ワクチン(ビケン)の2種類のワクチンを取り扱っております。当院は予防効果が非常に高い帯状疱疹ワクチン(シングリックス®︎)の接種実績がありますので、ご安心してご相談ください。
ワクチン接種だけの方でもお気軽にどうぞ。

帯状疱疹ワクチンについて

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスワクチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防するためのワクチンです。このワクチンは、ウイルスの特定の部分を模倣したタンパク質を体内に導入し、免疫系を刺激してウイルスに対する防御を構築します。接種により、感染拡大を防ぎ、症状の重症化や死亡を減少させる効果が期待されています。
当院でも新型コロナウイルスワクチンの予防接種を行っています。接種は完全予約制となっており、事前にお電話でのご予約をお願いしております。ご理解とご協力をお願い申し上げます。

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)※準備中

HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐための予防接種です。HPVは性行為によって感染し、子宮頸がんや外陰部がん、咽頭がんなどのがんや性器イボを引き起こすウイルスです。HPVワクチンは、主に若年層に推奨され、通常は2〜3回の接種が必要です。接種により、HPV感染のリスクが低減し、がんや性器イボの発症を予防できます。
通常2〜3回の接種で、安全性が確認されています。副作用として一時的な腫れや痛みがあります。ただし、完全なHPV感染の予防を保証するものではないため、適切な予防策(例:避妊具の使用)も重要です。

シルガード9、ガーダシル、サーバリックスの違い

シルガード9、サーバリックス、ガーダシルは、いずれもHPVワクチンであり、HPV感染による疾患の予防に使用されますが、それぞれ異なる特徴を持っています。※当院ではシルガード9の接種を実施しております。

対象HPV株(比較)

シルガード9

HPV6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に対する免疫を提供する9価ワクチン。

サーバリックス

HPV16型と18型に対する免疫を提供する二価ワクチン。

ガーダシル

HPV6型、11型、16型、18型に対する免疫を提供する四価ワクチン。

予防範囲(比較)

シルガード9

子宮頸がん、外陰部がん、膣がん、および性器イボなどのHPV関連疾患を予防します。

サーバリックス

主に子宮頸がんの予防に焦点を当てたワクチンです。

ガーダシル

子宮頸がん、外陰部がん、膣がん、および性器イボなどのHPV関連疾患の予防に効果があります。

接種スケジュール

シルガード9

  • 通常は2回または3回の接種が推奨されます。