睡眠時無呼吸症候群(SAS)


その名の通り、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。「寝ている時のイビキが大きい・寝ている時に呼吸が止まる」と気が付く、またはご家族に指摘されたら要注意です。


どういう時に疑う?


● 寝ている時のイビキが大きい

● 寝ている時に呼吸が止まっている

● 睡眠ログで異常が出た

● しっかり寝たつもりだが日中眠い

 

このような、ご家族からの指摘や睡眠ログをきっかけに相談に来られるケースが増えています。

 

この病気になるとしっかり眠れていない状態が毎日続いてしまうため翌日の眠気やパフォーマンス低下だけでなく、身体が強いストレス状態に晒されてしまうため生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)のリスクが増え、脳卒中・心筋梗塞、場合によっては突然死など大きな病気に繋がることがわかっている、想像よりも怖い病態です。



どういう検査をする?


ご自宅で検査機器を装着していつも通り眠るだけのポリソムノグラフィーという検査を行います。寝ている間の呼吸状態を様々な側面からデータを取り判断いたします。

 

基準を超えるとこの病気の診断となり、さらに一定の数値以上であればCPAP(シーパップ)というマスクによる治療が保険適応となります。1回目の簡易検査で基準を越えなければ、場合によっては2回目の精密検査が可能です。(1回目2,700円、2回目11,250円:3割負担・初再診料別)



治療は?


上記検査およびCPAP治療までワンストップで対応いたします。治療の目的は「良質な睡眠の確保」と「未来の大きな健康リスクの低減」の2つです。CPAPに必要な機器やメンテナンスはメーカーさんが対応してくれます。日々のCPAPデータは当院に届き、月に1回の受診で治療状況の確認などを行います。受診はオンライン診療でも可能です。CPAP治療の費用はおよそ月5,000円程(3割負担の場合)です。



その他


「これからずっとCPAPを付けて寝ないといけないのか...」と考える人も多いと思います。しかし眠りとは人生においてとても重要な要素であり、CPAPでよく眠れるようになった人の多くはしっかりと継続できています。それはやはり翌日のスッキリ感が違うからでしょう。それと同時に将来の大きな病気のリスクも減らせますから、やはり放置する理由はないと言えます。最初はマスクに慣れることを目標にすることがコツのひとつで、慣れるまでは少し頑張らないといけませんが、一度慣れてしまえばあとは毎晩良く眠り、日々の生活をスッキリした体調で気持ちよく送るだけ。イビキ・無呼吸・なかなか下がらない高血圧などでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

 

 

 


睡眠外来


私たちにとって眠りとは、スマートフォンで言えば充電の時間です。しっかり充電しないと翌日はしっかりと機能しなくなってしまいます。それにも関わらず、ストレス・スマホ・あらゆるモニター画面など、現代社会に生きる私たちは眠りには不利な環境に囲まれています。しっかり寝れなくても翌日は容赦なくやってきます。それが続いてしまえば心も身体も不調をきたしてしまいます。もし、うまく眠れていない方がいらしたら一度ご相談ください。よく眠るためのアドバイス、そして必要に応じてお薬で眠りをサポートいたします。ただし、当院は内科ですので一度に複数種類の投薬はできません。