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当院で実施できる検査

当院では以下の検査に対応しております。

一般血液検査
(アレルギー検査・ホルモン値検査も可能)(※金属アレルギーは除く)

血液検査は、様々な健康状態や疾患の診断、経過観察に用いられる基本的な検査です。体内のさまざまな成分の状態を測定し、感染症、貧血、糖尿病などの状態を判断することができます。また、肝機能や腎機能のチェック、コレステロールレベルの測定など、幅広い健康情報が得られます。

アレルギー検査

血液検査を用いたアレルギー検査では、血中の特定の抗体(IgE抗体)の数値を測定します。この抗体は、アレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)に対する体の反応を示すため、検査によって何に対してアレルギー反応を示す可能性があるかを知ることができます。

ホルモン値検査

ホルモン値検査は、血液中の特定のホルモン濃度を測定することで、甲状腺疾患、糖尿病、不妊の問題など、ホルモンバランスに関連する健康状態を評価します。例えば、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの数値によって診断され、不妊の原因を探る際には性ホルモンの検査が行われることがあります。

抗原検査

抗原検査は、体内に侵入した病原体の特定の成分(抗原)を直接検出することにより、その病原体の存在を確認する検査方法です。特に感染症の早期発見に有効であり、迅速な診断と治療開始に役立ちます。抗原検査は比較的短時間で結果が得られ、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなど、特定の病原体に対して広く用いられています。検査方法には、血液、唾液、鼻咽頭ぬぐい液などから抗原を検出するものがあり、使用するサンプルや検出したい病原体によって異なります。当院では何らかの感染症が疑われる場合の検査や診察を行う部屋を通常とは分けております。ご予約の上でご来院ください。

各種レントゲン検査(胸部・腹部・首・腰・その他各部位)

レントゲン検査(X線検査)は、X線を使用して体内の画像を撮影する検査方法です。X線は体内を透過する際に、骨や組織によって吸収される度合いが異なるため、X線画像(レントゲン写真)上で骨や特定の組織を映し出すことができます。この特性を利用して、骨折の確認、肺の状態のチェック(例えば肺炎や結核)、腫瘍の存在確認、心臓の大きさの評価など、さまざまな診断に役立てられています。当院ではレントゲン読影に最新のAI技術を導入しています。

胃バリウム検査

胃のバリウム検査(上部消化管造影検査)は、胃や食道、十二指腸の状態を調べるためのX線検査です。この検査では、患者に不透過性のバリウム液を飲んでいただく必要があります。バリウムはX線を吸収し、消化管の内部をコーティングすることで、X線画像上に消化管の形状を鮮明に映し出します。検査により、胃潰瘍、胃がん、炎症、ポリープ、狭窄などの異常が見つかることがあります。バリウム検査は比較的簡単に行え、特別な準備を必要としないため、広く用いられている診断法の一つです。

胃内視鏡検査(胃カメラ・経鼻/経口)

胃内視鏡検査は、胃や食道、十二指腸の内部を直接観察するために行われる検査です。柔軟な長いチューブ状の内視鏡を口または鼻から挿入し、内部のビデオカメラを用いて消化管の内壁を詳細にチェックします。検査によって、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの異常を発見することができます。また、必要に応じて組織のサンプル採取(生検)を行い、精密な診断に役立てます。胃内視鏡検査は高い診断精度を持つため、胃の病気を調べる際の重要な手段とされています。当院は港区民健康診査の胃カメラ指定医療機関です。

骨塩検査(骨密度)

女性だけでなく男性も加齢とともに骨密度は低下し、軽い転倒や尻もち程度でも骨折のリスクが上昇します。骨塩検査(骨密度検査)は、骨粗しょう症の診断や治療効果のモニタリングに用いられる検査です。脊椎や腰、腕の骨密度を正確に測定できます。骨密度が低下すると骨折リスクが高まるため、骨塩検査による早期発見と適切な治療が重要です。検査はレントゲンを撮る要領で行うため痛みもなく短時間で完了します。結果に基づいて、カルシウムやビタミンDの補給、その他の薬物療法などの予防策や治療法が提案できます。

心電図検査

心電図検査は、心臓の電気活動を記録し、評価するための検査方法です。心臓のリズム、心拍数、さらには心筋への血流不足や心筋梗塞、心臓の肥大など、心臓に関連するさまざまな状態を検出することが可能です。検査中、患者の胸部、腕、脚に小さな電極を貼り付け、心臓から発生する電気信号を捉えます。これらの信号はグラフとして記録され、心臓の動きを示します。心電図検査は迅速で、特別な準備を必要とせず、痛みも伴わないため、心臓疾患の診断、治療効果の経過観察に広く用いられます。

24時間ホルター心電図検査

24時間ホルター心電図検査は、連続して24時間以上にわたり心臓の電気活動を記録する検査です。この検査では、患者の体に小型の心電図記録装置を装着し、日常生活を送りながら心臓のリズムや速さを計測します。不整脈の発生、心臓の電気活動の異常を捉えることで、時々しか現れない心臓の問題を特定するのに役立ちます。患者は検査期間中に特別な注意を払う必要はありませんが、装置が水に濡れないように注意していただく必要があります。

各種超音波検査(頚部・腹部・婦人科)

超音波検査(エコー検査)は、体内の臓器や組織の状態をリアルタイムで映像化する検査方法です。高周波の音波を使用し、反射したエコー(音波)を画像として捉えます。この検査は、痛みもなく放射線を使用しないため、妊娠中の女性を含むほぼすべての人に安全に実施できます。

頸部超音波検査

頸部の超音波検査は、特に甲状腺や頸部リンパ節の異常を検出するのに有効です。甲状腺の腫れ、結節、がんの検査や、リンパ節の腫大を評価するために行います。また頚動脈エコーとも呼ばれ、生活習慣病などが原因となる頚動脈プラークや動脈硬化を検査することもできます。頚動脈エコーは簡便に行えるため、当院では生活習慣病がありリスクの高い方には定期的な検査を推奨しています。

腹部超音波検査

腹部の超音波検査では、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの腹部臓器を評価します。この検査により、脂肪肝、肝疾患、胆石、膵炎、腎臓病などの状態を確認できます。

婦人科超音波検査

婦人科領域では、超音波検査は主に膣または腹部から行われ、子宮、卵巣、妊娠の評価に用いられます。子宮筋腫、卵巣嚢腫の検出、妊娠の確認や胎児の発育のモニタリングに使用します。

肺機能・呼吸機能検査

肺機能検査(呼吸機能検査)は、肺の容量や空気の流れの速度を測定し、肺や呼吸道の健康状態を評価するための検査です。この検査は、息を吸い込む、吐き出す力、そして肺に空気がどれだけ残っているかを測定して、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症などの肺疾患の診断、または既存の肺疾患の進行状況を経過観察するのに使用します。検査には、スパイロメトリー(呼吸を測定する機器)が使われ、患者はマウスピースを通して特定の呼吸パターンを行います。

動脈硬化・血管年齢検査(CAVI)

動脈硬化・血管年齢検査は、血管の健康状態と動脈硬化の進行度を評価するために行われます。この検査では、主に血管の柔軟性や内腔の狭窄度、血流の速さなどを測定することで、血管が実際の年齢に対してどの程度老化しているか「血管年齢」を推定します。また、血管の硬さや機能性を測定することで、心血管疾患のリスクを予測するのに有効です。動脈硬化は、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患につながる可能性があるため、早期発見と予防が非常に重要です。生活習慣病のある方は定期的な検査で血管状態を確認することが推奨されます。

睡眠時無呼吸検査(簡易/精密ポリソムノグラフィ)

睡眠時無呼吸の簡易検査は、自宅で行うことができる検査方法で、睡眠中の呼吸パターン、酸素飽和度、心拍数などを記録します。この検査は携帯型の装置を使用し、比較的簡単に実施できるため、初期診断に利用されます。しかし、簡易検査では限定的なデータしか得られないため、詳細な情報が必要な場合にはさらに精密な検査が推奨されます。

ポリソムノグラフィ精密検査は、睡眠時無呼吸症候群の診断における包括的な睡眠検査です。この検査はこれまで専門の睡眠検査センターや病院で行われておりましたが、近年はご自宅で受けていただけるようになりました。ご自宅に検査キットが郵送されますので、説明書を見ながら検査を行ってください。ご不明点がある場合は、検査をご案内する検査会社へお問合せください。睡眠中の脳波、眼球運動、筋肉活動、心拍数、呼吸パターン、酸素飽和度など、多岐にわたる生理的なデータを一晩かけて詳細に記録します。ポリソムノグラフィは、睡眠時無呼吸の存在と重症度を正確に評価し、治療方針を決定するための重要な情報を提供します。

視力検査・眼底検査

健康診断などで行う視力検査は自動視力計で行います。眼底検査は、眼の内部、特に網膜、視神経、血管などの健康状態を調べるために行われる検査です。この検査によって、緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、視神経の病変など、目の病気を早期に発見するきっかけとなります。数値に異常がある場合は、眼科を受診して詳しい検査を受けるようにしてください。

ヘリコバクター・ピロリ菌検査(尿素呼気試験、血中抗体、迅速検査)

尿素呼気試験(ウレアーゼ呼気試験)

尿素呼気試験は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染を検出するための検査です。患者様に特定の尿素を含む液体を飲んでもらった後、この菌が産生する酵素(ウレアーゼ)が尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解します。この変化により発生した二酸化炭素は呼気を通じて排出され、呼気中の二酸化炭素濃度の変化を測定することで感染の有無を判定する方法です。

血中抗体検査

血中抗体検査は、ピロリ菌に対する抗体の有無を血液サンプルで調べる検査です。この検査は、ピロリ菌に感染したことに反応して生成した抗体を検出します。感染している場合、特定の抗体が血中に存在するため、この抗体の検出により感染を確認できます。ただし、過去に感染したことがある場合も抗体が残っているため、現在の感染を正確に示すものではありません。

迅速検査(迅速ウレアーゼ試験)

迅速検査は、胃粘膜の生検を用いてピロリ菌感染を検出する方法です。採取したサンプルをウレアーゼ活性を示す特殊な培地に置き、ピロリ菌の存在による色の変化を観察します。この菌が存在すると、培地が迅速に色を変えるため、感染の有無を短時間で知ることができます。内視鏡検査時に併用して行います。

専門検査機関と提携にて実施

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、大腸の内部を直接観察し、ポリープやがん、炎症性腸疾患などの異常を検出するための検査です。柔軟な長いチューブの内視鏡を肛門から挿入し、内部についたカメラで大腸の内壁を詳細にチェックします。この検査では、必要に応じてポリープの切除や組織のサンプル採取(生検)を行うことができます。検査前には、下剤を使用して大腸内を清掃し、検査しやすい状態にする必要があります。

CT・MRI検査

CT検査

CT検査は、X線を使用して体内の断層画像を撮影する検査です。X線を体の様々な角度から照射し、得られた画像をコンピュータで処理して立体的な画像を生成します。骨折、腫瘍、内臓の疾患など、体内の詳細な構造を高解像度で観察できます。

MRI検査

MRI検査は、強力な磁場とラジオ波を用いて体内の画像を撮影する検査です。磁場により体内の水素原子の配列を揃え、ラジオ波でこれを撹乱させた際に発生する信号を画像化します。特に、軟部組織(筋肉や皮膚や皮下組織、血管等)の疾患や神経系の評価に優れ、放射線被曝の心配がありません。

大腸内視鏡検査、CT・MRI検査は当院では実施しておりませんので、連携医療機関で受けていただけるようにご案内させていただきます。予約は最短当日、結果も速やかに届くような連携を取っております。