食道・胃・小腸・大腸・肝臓・膵臓など、お腹は身体の多くを占めるため含まれる臓器が多いのが特徴です。胃痛、腹痛、下痢、便秘など様々な症状を引き起こします。一方、病気があっても肝臓に代表されるように症状をほとんど出さないものもあるため注意が必要です。
消化器内科として当院で行う画像検査は、腹部レントゲン・超音波(エコー)・胃バリウム検査・胃カメラなどがあります。CTやMRIは画像専門検査機関と提携しております。
当院のエコーと胃カメラは2022年に最新機種を導入しており、胃カメラは鼻からの細い内視鏡で行いますので比較的楽に検査が可能です(ご希望により口からでも可能です)。ピロリ菌を除菌した方、胃炎や胃のポリープを指摘されている方などは定期的な胃カメラ検査をお勧めいたします。
胃の痛みの原因は、胃潰瘍・急性胃炎・慢性胃炎・ピロリ菌関連・胃がん・アニサキス・逆流性食道炎などがあります。場合によっては便秘や膵臓などが原因となることもあり、ひと言で胃痛と片づけるには注意が必要な症状です。症状や痛みの出るタイミングなどから原因を推測し、必要に応じて検査を行い、治療に繋げます。
「胃炎・胃潰瘍・胃がん」の原因となる、胃粘膜に住んでいる菌です。日本人は感染率が高く注意が必要です。もし感染している場合は、将来の胃がんリスクを減らすために早めの除菌治療(7日間のお薬内服)が必要です。
多くの場合、まずは慢性胃炎の症状(胃のもたれ・胃の重さなど)から始まります。普段から胃の調子があまり良くないと感じている人、健康診断でピロリ菌陽性を指摘された人、胃の検査で慢性胃炎と診断された人や、ご家族がピロリ菌に感染していた人は要注意です。
当院ではピロリ菌検査、胃カメラ、除菌治療までワンストップで行えますので気になる方はご相談ください。
保険適応でのピロリ菌の検査や治療は、例えば1年以内に胃カメラ検査を受けていることなどの諸条件が定められていますのでご注意ください。(検査だけ希望の場合は自費で対応いたします)
慢性的な下痢・便秘・腹痛の原因となる病気です。ストレスや気質が原因となるため最近とても増えており、当院でも非常に多くの方を診療しています。特性上この病気をすぐに診断することはできませんが、この病気を念頭に疑えるかどうかが大切になります。今まで胃腸炎を繰り返している、繰り返す下痢や便秘、腹痛に悩まされている方はこの病気の可能性があります。
治療は、まずはこの病気の全体像の把握していただくためのしっかりとした説明、そしてひとりひとりに合わせたお薬の定期内服と調整になります。胃腸炎のように治ったら終わりといった病気ではないため、治療継続により日常生活を心配なく送ること、この病気と上手く付き合っていくことが目標です。
胸やけ、胃酸の逆流感、口の中で酸味を感じるなどの症状はこの病気かもしれません。実際になるとわかりましが、耳で聞くよりも不快な症状です。食生活や運動習慣の変化により30歳くらいから起きやすくなってきます。症状もしくは胃カメラの所見で診断を行い、治療はお薬と生活習慣の改善が主体となります。病気として再発率が高く繰り返しやすいのが特徴です。
健康診断で指摘されている人も多いのではないでしょうか。原因として多いのは、アルコール・脂肪肝・ウイルス性(B型、C型)などです。ほとんどの場合は自覚症状がありませんが、それなりに数値が悪いと全身倦怠感などの症状が出ることがあり、原因によっては進行していき元に戻らない状態(肝硬変)になってしまうこともあります。異常を指摘された場合は、原因を知るために詳しく検査(血液検査、超音波検査、CTなど)を行い、必要に応じた治療を行います。繰り返しになりますが、自覚症状がないからと言って放置しないようにしましょう。