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消化器内科

消化器内科とは

食道・胃・小腸・大腸・肝臓・膵臓など、お腹は身体の多くを占めるため含まれる臓器が多いのが特徴です。胃痛、腹痛、下痢、便秘など様々な症状を引き起こします。一方、病気があっても肝臓に代表されるように症状をほとんど出さないものもあるため注意が必要です。

以下のような症状がある方はご相談ください

  • 食欲が減っている
  • 胸やけがする
  • みぞおちの辺りが痛い
  • 胃もたれがする
  • 短期間で体重が減った
  • 吐き気が続いている
  • お腹が痛い
  • 食後にいつも背中が痛くなる
  • お腹を押すと痛いところがある
  • 血便が出た
  • 便が黒っぽい
  • お腹の調子が悪い
  • 皮膚が黄色い感じがする
  • 健診で胃腸の再検査が必要と指摘された
  • 親族に胃がんや大腸がんの人がいる
  • 消化器のがんが不安
  • 下痢が続く
  • 便秘になりやすい

など

当院でできる検査

消化器内科として当院で行う画像検査は、腹部レントゲン・超音波(エコー)・胃バリウム検査・胃カメラなどがあります。CTやMRIは画像専門検査機関と提携しており、予約と検査および結果確認までスムースな連携体制をとっています。
当院のエコーと胃カメラは2022年に最新機種を導入しており、胃カメラは鼻からの細い内視鏡で行いますので比較的楽に検査が可能です(ご希望により口からでも可能です)。ピロリ菌を除菌した方、胃炎や胃のポリープを指摘されている方などは定期的な胃カメラ検査をお勧めいたします。

当院の内視鏡検査

胃内視鏡検査(胃カメラ検査)は「上部消化管内視鏡検査」が正式名称であり、スコープの先端に取り付けたカメラを使用して、主に喉頭、咽頭、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。この検査により、粘膜の炎症やポリープなどの病変を検出できます。
当院では経鼻内視鏡を主体としており(希望により経口も可能)、ほとんどの方が鼻からの細い内視鏡を選択されています。鼻からの内視鏡は鎮静剤を使わずとも苦痛が少なく検査が行え、また鎮静剤使用によるリスクもないため安全に検査を実施することが可能です。
内視鏡検査は、急性胃炎や慢性胃炎、胃・十二指腸ポリープ、胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染、逆流性食道炎などの疾患だけでなく、胃がんや食道がん、十二指腸がんなどの悪性腫瘍の早期発見にも有効な検査です。

以下のような症状がある方には、胃カメラ検査をおすすめします

  • 胃もたれがつらい方
  • 胃痛がある方
  • 腹部膨満感がある方
  • 胸が詰まる感じがする方
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方
  • バリウム検査で異常を指摘された方
  • ピロリ菌感染陽性を指摘された方
  • 胃の手術をした後の定期検査をまだ受けていない方
  • 食欲不振の方
  • げっぷがよく出る方
  • 貧血症状がある、または指摘された方
  • 胸やけがある方
  • 喫煙習慣のある方
  • 減量していないのに体重が減っている方
  • 飲酒するとすぐに顔が赤くなる方
  • ピロリ菌除菌治療をした後に、胃カメラ検査をしていない方
  • 40歳以上の方で胃カメラ検査を一度もしたことがない方

など

当院で対応可能な消化器疾患

胃の症状(痛み・もたれなど)

胃の痛みの原因は、胃潰瘍・急性胃炎・慢性胃炎・ピロリ菌関連・胃がん・アニサキス・逆流性食道炎などがあります。場合によっては便秘や膵臓などが原因となることもあり、ひと言で胃痛と片づけるには注意が必要な症状です。症状や痛みの出るタイミングなどから原因を推測し、必要に応じて検査を行い、治療に繋げます。

慢性胃炎・萎縮性胃炎

慢性胃炎は、胃の粘膜が長期にわたり炎症を持続する状態を指し、胃の不快感や痛みなどの症状を引き起こすことがあります。この状態が進行すると、萎縮性胃炎へと移行することがあります。萎縮性胃炎では、胃粘膜が薄くなり、正常な胃腺が減少または失われます。これにより、胃酸の分泌低下や消化吸収の障害が生じ、栄養素の不足や貧血を引き起こすことがあります。萎縮性胃炎は、胃がんのリスクを高めるとも考えられています。原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染や、自己免疫反応、長期的なストレス、不適切な食生活などが挙げられます。

慢性胃炎について

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍は、胃の内側の粘膜が何らかの原因で損傷し、その部分が深くえぐれてしまう状態を指します。主な原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用によるものが多いです。症状としては、上腹部の痛み、胸やけ、吐き気などがあります。適切な治療を行わないと、出血や穿孔(潰瘍が胃壁を通り抜けること)などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
十二指腸潰瘍は、十二指腸の内側の粘膜に潰瘍ができる病気で、胃潰瘍と同様にヘリコバクター・ピロリ菌の感染やNSAIDsの使用が主な原因とされています。十二指腸潰瘍の最も一般的な症状は、空腹時や夜間に現れる上腹部の痛みです。適切な治療によって多くは改善しますが、放置すると出血や穿孔といった合併症を起こすリスクがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍について

ピロリ菌(検査・除菌)

「胃炎・胃潰瘍・胃がん」の原因となる、胃粘膜に住んでいる菌です。日本人は感染率が高く注意が必要です。もし感染している場合は、将来の胃がんリスクを減らすために早めの除菌治療(7日間のお薬内服)が必要です。
多くの場合、まずは慢性胃炎の症状(胃のもたれ・胃の重さなど)から始まります。普段から胃の調子があまり良くないと感じている人、健康診断でピロリ菌陽性を指摘された人、胃の検査で慢性胃炎と診断された人や、ご家族がピロリ菌に感染していた人は要注意です。

ピロリ菌について

過敏性腸症候群(IBS)

慢性的な下痢・便秘・腹痛の原因となる病気です。ストレスや気質が原因となるため最近とても増えており、当院でも非常に多くの方を診療しています。特性上この病気をすぐに診断することはできませんが、この病気を念頭に疑えるかどうかが大切になります。今まで胃腸炎を繰り返している、繰り返す下痢や便秘、腹痛に悩まされている方はこの病気の可能性があります。
治療は、まずはこの病気の全体像を把握していただくためのしっかりとした説明、そしてひとりひとりに合わせたお薬の定期内服と調整になります。胃腸炎のように治ったら終わりといった病気ではないため、治療継続により日常生活を心配なく送ること、この病気と上手く付き合っていくことが目標です。

過敏性腸症候群について

逆流性食道炎

胸やけ、胃酸の逆流感、口の中で酸味を感じるなどの症状はこの病気かもしれません。実際になるとわかりますが、耳で聞くよりも不快な症状です。食生活や運動習慣の変化により30歳くらいから起きやすくなってきます。症状もしくは胃カメラの所見で診断を行い、治療はお薬と生活習慣の改善が主体となります。病気として再発率が高く繰り返しやすいのが特徴です。

逆流性食道炎について

脂肪肝・肝機能障害

健康診断で指摘されている人も多いのではないでしょうか。原因として多いのは、アルコール・脂肪肝・ウイルス性(B型、C型)などです。ほとんどの場合は自覚症状がありませんが、それなりに数値が悪いと全身倦怠感などの症状が出ることがあり、原因によっては進行していき元に戻らない状態(肝硬変)になってしまうこともあります。異常を指摘された場合は、原因を知るために詳しく検査(血液検査、超音波検査、CTなど)を行い、必要に応じた治療を行います。繰り返しになりますが、自覚症状がないからと言って放置しないようにしましょう。

脂肪肝・肝機能障害について